先日友人と飲んでいて「仕事上のやる気」の話が出ました。
やる気マンマンの方々から言わせると「なぜみんなやる気が無いかわからない!」といった流れになり、お酒の場の議論となるわけです。
私としては、それらは仕事上の考え方の違いから生まれている気がしています。
『お客様意識』と『当事者意識』
プロジェクトメンバーが増えてくると、どうしても『お客様意識』のメンバーが現れてくるかと思います。
これは責任の分散という観点から考えると自然なことです。
自分が頑張らなくても仕事は動く。
こう考えると「仕事のやる気」といったものを出すのは難しいかもしれません。
では当事者意識です。
例えば納期直前の切羽詰まったプロジェクトは、企画や開発、品質管理の担当リーダーがメンバーを背負って、ゴール目指して地雷原を疾走するようなイメージです。
転んでしまったらメンバーと周囲を巻き込んで爆発です。
「やる気がない」と言っている余裕はゼロかと思います。
この例でいくと、背負われているメンバーについても、走る上で地雷が埋まっている場所を教えてくれるメンバーと、背負われつつスマホをいじっているメンバーに別れるかもしれません。
これらが発生する理由
目的を置く場所の違いによって、これらの意識の相違は発生すると思います。
当事者意識のメンバーの目的は「プロジェクトの良い形での完了」です。
目的が社会側です。
お客様意識のメンバーの目的は、例えばお給料や得られる利益かと思います。
目的が自分側です。
(余談ですが、一番危険なのは無目的であるモラトリアム状態のメンバー)
たまにどちらが正しいかの話になりますが、私はどちらも正しいと思います。
仕事はお金のためにすることが大多数ですし、自己実現の場合もありますし、社会貢献のためにすることだってあります。
目的の方向性の違いから意識の違いになり行動の違いになる。
こう考えています。
(ただ、これら考え方の差は長期的に見ると自分・会社双方のメリットにおいて大きな差になるでしょう)